先日、「不動産投資に興味ありませんか?という電話が何度も掛かってくる」と母親がグチをこぼしていました。
この一言で、母親が荒手の営業に丸め込まれないかという心配と同時に、いずれ不動産投資に興味のある私にはさまざまなことが引っかかります。
まずは「電話を撃退する方法」母親を守ってあげなくてはなりません。
そして、どうやって電話番号は流出されたのかという不安と、本当に不動産投資をしたいときに騙されないためには‥ということetc
30代で2児の母。結婚出産を機に資産形成に興味を持ち日々勉強中。
今回は不動産会社から掛かってくるしつこい電話からわかる悪徳不動産会社攻略法を紐解きます!
不動産会社からのしつこい電話の撃退法
電話を取ると不動産会社からのセールストークが開始され、うっかり「ふむふむ‥」なんて聞いてしまったら、しつこく電話を掛け続けてくる。
「不動産会社からの電話はもううんざりだ!」と思う場合には、以下の方法を試してみましょう。
はっきりと断る
興味も無いのに「家買いませんか?」の勧誘は本当に困ったものです。
しつこい電話には「興味はありません」「家を買う気はありません」と漠然とした態度ではっきりと断りましょう。
ある程度話を聞いてしまったり、「あの‥すみませんが‥」と物怖じした態度を取っていると「これは丸め込めるかも!?」と電話を掛けてくる不動産会社も必死に食らいついてきます。
早い段階で不動産売買に興味がないことをはっきり伝えるようにしましょう。
相手の業者名と名前と名前を聞き出す
さらにしつこい場合には、電話相手の業者名と宅建業免許番号を聞き出してみてください。
時々業者名をアルファベットで名乗るなど正式名称を隠そうとしてくることもあるので、必ず正式な業者名を聞き出します。
正当な不動産会社であれば、国から免許されている必要があるため正式名称が分かれば必ずネット検索でヒットします。
この時点で「やばい」と思う業者も少なからずいるため、結構効き目のある手段です。
違法行為であると伝える
そもそも不動産売買など宅地件物取引業をおこなうにあたって、宅地建物取引業法が定められています。
不動産会社からのしつこい勧誘電話には宅地建物取引業法違法となる要素が詰まっているため、ちょっとした内容を知っておくと「この電話は違法行為ですよ」と抑止する手段としても使えます。
しつこい勧誘電話の違法ポイント
- 会社名、目的を言わないのは違反行為
- 非常識な時間に電話してくるのは違法行為
- 断っているのに何度も掛けてくるのは違法行為
会社名を名乗らなかったり、「節税にぴったりの商品をご紹介します」と何を目的かも言わずに商品取引の話をはじめるのは宅地建物取引業法に違反します。
また、早朝や深夜、あまりにも長時間の電話は迷惑行為にあたるため宅地建物取引業法違反。
さらに、断っているのにも関わらず「この前よりよい物件が入ってきた」など勧誘を繰り返すのも立派な宅地建物取引業法違反行為です。
上記のことを頭の片隅に置いておくと、電話の際に1つでも引っかかることがあれば「違法行為ですよ!」でおしまいです。
公的な機関に通報すると勧告する
最終手段として、公的な機関に通報すると勧告する方法があります。
なかなか相手が引かないときには以下の公的機関の名前を出してみましょう。
悪質不動産会社通報に使える公的機関
- 都庁
- 消費者センター
- 免許行政庁
法的に罰せられてしまうと不動産売買どころか会社経営も怪しくなるため、ここまで言えば恐らく電話が掛かってくることは無くなるでしょう。
あなたの電話番号はどうやって仕入れた?
頻繁に掛かってくるしつこい電話ですが、そもそも自分の電話番号はどこから流出したのかと不思議に思いませんか?
特に不動産会社に関わった覚えもないのになぜ?と思う人もいるでしょう。
不動産会社は主に「ビジネスマンデータ」や「個人情報販売業」を通して多くの人の個人情報を手に入れます。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ビジネスマンデータ
ビジネスマンデータとは、個人の名前、電話番号、住所などの情報がリスト化されたものです。
これまでに不動産関連の会社とやり取りした覚えもないのに、なぜそのようなリストに自分の情報が載っているのか見当が付かないかもしれませんね。このビジネスマンデータは、なんとネットショッピングでの購入時情報や交換した名刺が情報源となっている恐ろしいデータです。
やみくもにアンケートに答えたりするのも危険ですね。
個人情報販売業者
上記のビジネスマンデータは「名簿業者」という業者が販売をおこなっていて、不動産会社はこの名簿業者から個人情報を買い取っています。
個人データ1件あたりの値段は数円〜と非常に安く入手できるため、個人の購入履歴や会社名が分かるビジネスマンデータと個人情報販売業者は不動産会社にとって何よりのご馳走なのです。
不動産会社はなぜそんなに必死で電話を掛ける?
不動産会社と言えば、会社の窓口に来たお客さんに物件を紹介している姿を想像しますよね。
なぜ、ここまで必死になってまで電話を掛けなければならないのでしょうか?
ノルマに追われている
不動産会社員にはノルマが付き物です。
一般的なノルマは給料の3倍に値する売上が必要なのだとか。
月に40万円もらう人なら120万円の売上が必要ということですね。
「ノルマなんて達成しなくても給料は出るじゃん!」と思うかもしれませんが、家を売ってなんぼの不動産業界でまったく売れずにいるのは、周囲からの風当たりも相当キツくなるのが予想されます。
ノルマ達成ができなければ、そもそも会社に居づらくなってしまうので、契約を取るのに必死なのです。
売れる確率がゼロではない
不動産会社からの電話で「家を買おう!」となる人なんているわけもないと思うかもしれませんが、実はそうでもないようです。
電話営業は不動産会社に足を運ぶ予定のなかった人と契約を結べる数少ない手段でもあるのです。
不動産屋の営業マンが電話で契約を取れる確率
不動産会社員が電話営業に専念した場合、1日に電話を掛ける回数は実に500件!
その中で電話に出てもらえるのは50〜100人と1割2割程度。
そこから実際に会って話ができるのは一月で3〜5人。(まる1日電話を掛けまくってアポが取れない日の方が多い)
そこから契約に至るのは多くて1人。
かなり少ない確率に思えますが、実際に契約にたどり着けるケースもある訳です。
絶対ダメ!悪徳不動産会社の特徴
しつこく勧誘電話を掛けてくる時点で優良な不動産会社とは思えませんが、これから先どんなことでお世話になるかわからない不動産業界。
とんでもない物件を買わされないためにも、悪徳不動産会社の特徴を知っておくとよいでしょう。
話が強引に進められる
「今買わないと他の人が買ってしまいます」と言うように、話を強引に進めてとにかく契約にこぎつけようとするのは悪徳不動産会社の特徴です。
不動産売買は自分にとって一生を左右すると言っても過言ではない大きなイベントであると同時に、不動産会社員にとっても給料に直結する一大事です。
強引に進める手口は、自分の利益にしか目を向けられていないことがわかるため、良質な取引ができる確率は低いでしょう。
おとり広告を使う
おとり広告とは誰がどう見ても文句の付けようのない素晴らしい物件を先に提案し、購入意欲を高めたところで「その物件は先程売れてしまいました」とそもそも売る気もなかった物件を「おとり」に使う手法です。
こちらも宅地建物取引業法に引っかかるので、あやしいと思った時点で相手にするのは辞めましょう。
デメリットを説明しない
「このマンションを持っておいて損はありません」「絶対に儲かります」など、都合のよい話しかしない会社も要注意です。
不動産にはメリットもあれば必ずデメリットも存在します。
物件を買わせるためにデメリット部分をあえて説明しない手口なので、信用できる不動産会社ではありません。
聞き覚えはない?悪徳不動産会社が使う巧妙な手口
どんなに「騙されないぞ!」と思っていても相手は営業のプロ。
いつの間にか丸め込まれているケースも少なくありません。
実際にこんなフレーズを目にしたり聞いた覚えはありませんか?以下の誘い文句には十分注意しましょう。
「あなたの家買います」
不動産会社からの電話や家のポストにも入っている「あなたの家を買わせてください」という話。
自分の家がこの値段で売れるなら売却してもよいのかな?なんてちょっと浮ついた気持ちになるのも不思議ではありません。
ただ、覚えておいて欲しいのは「あなたの家を買う気は一切ない」ということ。
とりあえず話を聞きに行こうかなと不動産会社まで来させて別の物件を押し付ける極めて悪質な行為です。
私は「家がこんなに好条件であっさり売れるなら資産形成に苦労しない!」と心にとめています。
「投資先に新築ワンルームどうですか?」
投資先や節税対策として新築ワンルームマンションを勧めて来るパターンもあります。
一見聞こえもよい新築ワンルームマンション。ただ新築ワンルームマンションは東京都心部の大都会という超好立地でない限り、老朽化が進む家は家賃は下がりっぱなし。
さらに20年後には修繕リフォーム代が掛かってきます。
また、ワンルームマンションはそこまで高額ではないため、ちょっと頑張れば買えてしまうのも落とし穴です。
新築の間は物件価格が高く不動産会社にとって大きな利益になるため、頑なに新築ワンルームマンションを進めてくる場合も要注意です。
「高利回りで儲かります」
「こちらの物件は高利回りで絶対に儲かります」なんて言われたら、ついつい詳しい話を聞きたくなりますよね。
少ない費用で物件を購入し、ある程度の家賃が入る高利回り物件は本当に実在するのでしょうか?
注目したいのは「なぜ少ない費用で物件を手に入れられるのか」です。
低価格物件は大抵の場合が地方都市にあります。
現代の日本中の田舎は人口減少が著しく、そもそもに住居者確保が至難の業です。
せっかく低価格のお手頃物件を手に入れても家賃を支払ってくれる人がいなければ借金を抱えるだけの結末となります。
高利回りを売りにしている不動産業者は、あまり質のよい会社とは思えません。
投資目的で良質な不動産に出会うためのたった2つのポイント
なんだか不動産業界が闇の世界に思えてくる内容ですが、「持っているとほとんど価値が下がることのない素晴らしい物件」も存在するのが事実です。
でも、星の数ほどある不動産から良質不動産を見つけるのは宝くじ級に難しいと思うかもしれませんね。
ところが、そんな素晴らしい物件に出会うのにおさえておくべきポイントはたったの2つなんです。
順番にみていきましょう。
①良い不動産会社を見極める
不動産取引は基本的に不動産会社を通じておこなうため、「良い不動産会社」を見極める必要があります。
ここで間違って悪質な会社を選んでしまうと、営業マンが儲けるためにもっと高い物件を紹介されるなど自分が思ってもいなかった物件を買わされる可能性があります。
良い不動産会社の特徴
- 使用広告内に禁止ワードが無い
- 免許更新の回数が多い
- 来店を急かさない
- 選択肢をいくつか用意してくれる
- 領収書を発行してもらえる
- 常に求人を出していない
「完売」や「売上日本一」など事実よりも大げさに表現している言葉を使った広告を「誇大(こだい)広告」と呼びます。大げさな表現がない会社や宅建業の免許更新の多い会社は経営歴が長く信用度がぐんとあがります。
何気なく電話で問い合わせた場合にも来店を急かさないのはかなり好感が持てます。
そして、物件以外にも住宅ローンや火災保険の種類などに選択肢を持たせてくれる会社は、こちらの気持ちも尊重してもらえるなと安心感がありますね。
申込み金や一時金が必要な場合には、後々トラブルにならないように領収書の発行は必要不可欠。
常に安定した戦力が整った優良企業であるのも非常に重要なポイントです。
不動産は人生を左右する買い物です!妥協せずにすべてをクリアしている会社を選びましょう。
②迷う必要はなし!都心部一択でOK!
うんざりするしつこい電話にもあるような「儲かります!」「投資にぴったりです」という胡散臭いフレーズもあながち間違いではないこともあるのです。
ただそれは、物件価格が低下せずに常に住人がいる場合の話です。
そんな夢のような条件の物件は東京都心部のみ!と言っても過言ではありません。
東京都心部は常に人が溢れているため「物件価値が落ちる」「住人確保に困る」ことはまずないのです。
都心部は物件価格が高いため、購入に踏み切るのはちょっとハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、低利回りであっても安定した家賃収入が見込めるため将来的には黒字になる確率が非常に高いです。
投資目的の不動産を購入する場合は「都心部以外興味ありません!」くらい言ってもよさそうですね。
しつこい電話は相手にしない!不動産会社は自分で選ぶ
不動産会社から掛かってくるしつこい謎の勧誘電話。
撃退するにはとにかく相手にせずにはっきりと興味がないことを示しましょう。
さらに迷惑な電話は違法行為であること、最終手段として公的機関に訴えられることを頭に置いておけば確実に回避できます。
不動産購入は一世一代のイベントです。
安易に悪徳不動産会社に引っかかることは絶対に避けなければなりません。
本当に不動産売買が必要になった際には、自分の目で悪徳企業と優良な会社をしっかりと見極めたいですね。
この記事を書いた人
- 30代2児の母。結婚、出産をきっかけに学資保険、つみたてNISA、個別株の購入を通して資産形成を開始。
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