- あれ、まさか10年後自分の人生がこうなっているとは思いもしなかったな。10年前の自分に教えてあげたい。
- もっと前からやっとけば良かったな。
- あの時はじめておけばよかった。あの時初めていたら今ごろ…
- 10年前に戻れたらこれしたいな…
と、私はよくこんなことを思います。
10年、15年、20年、あっという間に気が付けば月日は経っていたりしますが、
10年後、15年後、20年後、周りを見渡せば様々なものが変化していることに気が付きます。
思い出してみてください。10年前、こんなに電子マネーを使っていました?10年後こんなにリモートワークで働く人が増えると想像していました?
面白いですよね。10年前こうなることを知っていたらな~
残念ながら、まだ、映画「Back to the Future」のようなタイムマシンは開発されていないので、過去に戻る方法はないですね。
未来は、本当に誰にも分からない。
でも、未来は分からなくても、できれば後悔したくない!と思いません?
30代になると同じように学生時代過ごしていた友人とも生活や考え方に少しずつ違いがでてきます。40代になるとその違いが大きくなり、50代、60代…歳をとるにつれてその友人とは全く違う生活や価値観になったりします。
『30代に別れ道がある』と言っても過言ではありません。
こんなはずじゃなかった…と、
今、30代女性の方が10年後、私みたいに後悔しないように。
10年後、あの時やっていて&始めていて良かったと思ってもらえたらと思い、「30代の女性が絶対やるべきこと」をまとめました!
ぜひ、明日からはじめてください。
1.資産形成をする
今現在、未婚・既婚・子持ち、それぞれの状況でお金の使い方は違います。30代だと、これから様々なライフイベントがあると思いますが、その中でも多くのお金がかかるイベントが3つあり、
「人生の三大資金」
と呼ばれています。
人生の三大資金
- 住宅資金
- 教育資金
- 老後資金
子供の有無で教育資金の要否は分かれますが、住宅資金・老後資金はほとんどの人が必要になる資金です。この三大資金はまとまった金額が必要になります。
どれくらい必要かというと…
住宅資金・・・約4,000万円
住む地域で金額に差があると思いますが全国平均で約4,000万円くらい必要です。
所要資金額(単位:万円) | |
全国 | 3745 |
首都圏 | 4113.2 |
近畿県 | 3759 |
東海圏 | 3437.9 |
その他地域 | 3405.5 |
出典:フラット35利用者調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫) (jhf.go.jp)
教育資金・・・約2,000万円
私立と公立で差がありますが、幼稚園から大学卒業するまで、平均して約2,000万円です。
公立 | 私立 | 平均 | |
幼稚園3年間 (年間) | 495,378(165,126) | 926,727(308,909) | 711,053 (237,017) |
小学校6年間 (年間) | 2,115,396(352,566) | 10,001,694(1,666,949) | 6,058,545 (1,009,757) |
中学校3年間 (年間) | 1,616,397(538,799) | 4,309,059(1,436,353) | 2,962,728 (987,576) |
高等学校(全日制) 3年間 (年間) | 1,538,913(512,971) | 3,163,332(1,054,444) | 2,351,123 (783,707) |
合計 | 5,766,084 (1,569,462) | 18,400,812 (4,466,655) | 12,083,448 (3,018,057) |
参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)[令和3年度子供の学習費調査]
(単位:万円)
入学費用 | 4年間の在学費用(年間) | 合計 | |
平均 | 81.1 | 599.6(149.9) | 680.7 |
国公立大学 | 67.2 | 414(103.5) | 481.2 |
私立大学文系 | 81.8 | 608(152.0) | 689.8 |
私立大学理系 | 88.8 | 732.8(183.2) | 821.6 |
参考:日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2021年12月20日発表)」
老後資金・・・約2,300万円
必要になる老後資金は、人によって金額が変わってきます。夫婦2人と独身、働いていたときの収入の額によっても変わってきますし、老後も働き続けるかどうか、持ち家か賃貸かでも変わります。
ただ共通していえることは、老後資金は必要になるということです。
どれくらいの資金が老後に必要になるか30代のうちから、確認しておきましょう。
今回はイメージしやすいように、独身女性の平均のデータを調べました。
自分だともっと生活費がかかるからプラスでこれくら必要だな、自分だと年金額がもっと多いからもう少し少なくても大丈夫だなと、ご自身の状況に合わせてみてください。
モデルケース:独身女性、賃貸(東京都)
- 老後の期間:約23年 87.57歳(日本女性の平均寿命)- 65歳(定年)
- 退職金:約1,058万円(参考:東京都産業労働局 令和 2 年「中小企業の賃金・退職金事情」調査結果の概要)
収入
厚生年金保険(第1号)の平均老齢年金月額(併給する老齢基礎年金の額を含め)
146, 000円 (参考:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」)
支出
1か月の生活費 (住居費除く):132,928円(参考:総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)家計の概要」)
家賃:約90, 300円 (東京23区のワンルームマンション)参考:不動産・住宅情報サイト「SUUMO」の東京都の家賃相場情報
さらに他にも生活費以外にかかる費用・・・約1, 260万円
- 施設入居 約4年 月20万×12か月×4年=960万円
- 葬儀費用、医療費 入院・手術などもかかります。約300万円
全体で考えると・・・
退職金:1058万円
生活にかかる費用:▲2,139万円(支出1年▲93万円×老後期間23年)
生活以外にかかる費用:▲1260万円
合計 約▲23,334,928円
約2300万円の不足
人生の三大資金を全部合わせるとざっと約8,000万円です。
もし単身、生涯賃貸で、子供を持たないとしても、老後資金だけで約2,300万円。
老後に旅行も行きたい!と旅行娯楽費を増やしてみると、老後資金さらに必要になりそうです。
このようにおおまかにお金について考えたとしても、思いの外、将来のために高額な資金を準備しないといけないですね。
「明日、1,000万円必要です。」と急に言われても、用意するのは難しいですが、30代の今からコツコツ準備しておけば、いざという時でも対処できます。
お金は時間を掛ければ増やせます。
30代であれば、子供の大学費用がかかるまでにまだ10年、自分の老後だとまだ25年以上あります。
資産形成を40代になってからはじめるのと、30代の今はじめるのとでは、60歳になったとき手元にある資金に大きな差ができます。資産形成の10年の差は大きいです。
今から投資をしてお金を働かせれば、数十年あれば、お金の心配をしなくて良いくらいの十分な資金を準備できます。
お金の価値も変わります。物価が上がると、お金の価値は下がります。インフレが進行し、老後生活を送っている頃には、1500円以下でランチを食べられるカフェはもう無いかもしれません。
安心して老後を過ごせるように、今すぐ、資産形成をはじめましょう。
2.やりたいことに挑戦する。やりたいことの方向性を決める。
20年後も今の自分のままで、満足ですか?
想像してみてください。
- 50歳を過ぎた頃の自分は、今と同じ職場で働いていますか?
- キャリアアップして、やりがいのある仕事を任されているでしょうか?
- 今と全然違う仕事をしているかも?
- 生活は?趣味は?
こんな生活がしたい。これやってみたいな。こうなりたい。と思っているだけでは、何も変わりません。
40歳、50歳になった自分がどうでありたいのか。1度しかない人生をどう過ごすのか。
確かに、何歳からでも挑戦することはできます。でも、いつからでもできるからと、後回しにしているとすぐ時は過ぎていきます。
今、始めることが、自分の未来を変えます。
もし30代の今、何かをやってみて、失敗しても、30代のうちにまた別のことに挑戦できるのです!
仕事でも趣味でも今できることは今やる!
やってみようかなと悩んでいても答えはでないです。これが後悔しないコツです。
女性は妊娠・出産などでライフステージの変化をしやすいです。できることが限られてくることも考えられます。
また転職なども考えているなら、30代のうちをおすすめします。年齢制限がある求人が多いのは事実です。キャリアアップを狙って、収入アップを狙って、早めに行動を。
3.親孝行
両親と過ごせる時間は有限です。
いつでもいるのがあたりまえ。まだまだ若いしと思ってしまいがちですが、両親も歳をとっています。
平均寿命まで必ず生きるわけでもありませんし、病気をして自由に動けなくなることもあります。認知症になって私のことを忘れてしまうかも。
一緒に旅行に行こうと思ったときには体力的に難しい。病気で何でも食べられない。
そうなってからではもう遅いです。よく人が後悔することのランキングに「親孝行」があります。みんな同じように「今じゃなくても、もう少し後からでもいいかな。」と親孝行を後回しにしてしまい、後悔しているのです。
同居していない場合は、生涯会える回数はあと数十回かもしれません。
20代のときは自分のことで精いっぱいだったかもしれませんが、30代になって他にも目を向ける余裕がでてくるころ。
両親との時間には限りがあることを意識して、一緒に過ごす時間を大切にしましょう。
まとめ
30代女性が今、絶対やるべきこと3選は、
- 資産形成をする
- やりたいことを挑戦する。やりたいことの方向性を決める。
- 親孝行
この3つは必ず30代の女性にやって欲しいことです。
未来は分からないですが、想定はできます。
想定している範囲内であれば対処できたり、準備していたら対応できたりします。
数十年後後悔しないように、いまはじめよう!!
この記事を書いた人
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現役パラリーガル
都内大手国際法律事務所勤務
ファイナンシャルプランナー
投資歴10年以上
米国株/投資信託/積立NISA/iDeCo
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