不動産を投資の対象とした場合、物件を自身で購入して運用する方法(現物不動産投資)だけではなく、REIT(リート)と呼ばれる投資方法も存在します。

両者の違いがよく分からず

投資初心者のサラリーマン

現物不動産とREIT。自分はどっちをやったら得なの?


と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
結論からいいますと、20代・30代の収入が安定しているサラリーマンの方であれば、

僕ならリートやるくらいなら現物不動産に投資します。

しかし、各個人で適した投資先が異なる場合もあるため、詳細をきちんと把握しておくことが大切です。
こちらの記事では、不動産投資とREIT(リート)をテーマに以下のことがわかるようにまとめています。

  • リートとは
  • リートと不動産投資の違い
  • サラリーマンには現物不動産をおすすめする理由

ぜひ最後までお読みになり、資産運用の参考にしていただければと思います。

REIT(リート)とは

REIT(リート)とは「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとった言葉で、不動産投資信託のことを指します。

投資の対象に不動産を組み入れた投資信託になります


銀行や投資家から集めたお金で不動産投資を行い、賃貸収入や売買した際の利益を分配する仕組みです。
また、リートを売却した際、購入した時の金額差が収益となる「売却益」を得ることもできます。

現物不動産投資は、実際に不動産を所有して運用を行います。
家賃や売却による収益がメインです。

一方のリートでは、不動産を所有していません。
不動産を所有している会社の証券を購入することで、間接的に不動産運用の利益を得る仕組みになっています。

不動産投資とREITの違いについて

「購入のしやすさ」「運用の手間・コスト」「扱っている物件」「利回り」「税金」の観点から、不動産投資とREITの違いをみていきましょう。

購入のしやすさ

リートは一口数万円から始めることが可能です。
一方の不動産は、もし現金一括で購入する場合は、数百万〜1000万円以上と大きな金額が必要となります。

値段も手頃で、取り付きやすさではリートが有利かもしれません


しかし、現物不動産は金融機関からの融資を受けられるため、初期費用なく始めることもできます。(リートは融資を受けられません)

運用の手間・コスト

リートは会社の方で不動産の運用が行われているため、物件の管理や運営に関する手間やコストを削減できます。

一方の不動産投資は、物件の維持管理や入居者の問題に対応するための時間や費用が必要です。

仕事で忙しい方では、管理を外注して手間を省いているケースも多いです

扱っている物件

リートでは、ほとんどが商業施設やホテルなどの大型物件です。

一方の不動産投資では、個人で大きな買い物はなかなか難しいため、アパートやマンション、一戸建物件などが中心となるでしょう。

利回り

不動産投信情報サービス」によると、2023年2月のリートの平均分配金利回りは約4.07%(2.01〜6.98%の幅)とされています。

不動産投資のほうは、不動産投資家調査(2022年10月現在)によると、ワンルームマンションの期待利回りが地方では4.5〜5.3%、都心部(港区、品川区、目黒区、大田区から構成される城南エリア)では3.9%となっています。

現物不動産投資は自身で運用できるため、物件や購入価格、エリアなどによっては利回り10%以上と大きく稼ぐことも可能です

税金

リートでは、分配金売却益で得られた収入に税金が課せられます。
不動産投資では、家賃収入売却益はもちろんのこと、購入時に不動産取得税印紙税登録免許税などを支払う必要があります。

一見すると、不動産投資の方が税金の負担が大きく思えるかもしれません。
しかし現物不動産では、管理費用や減価償却費などを損益通算することで、税金を下げられる点がリートとは異なります。

サラリーマンに現物不動産をおすすめする4つの理由

不動産投資、リートは各々にメリットとデメリットがあるため「どちらが絶対に良い」というものはありません。
しかし、融資を受けられるのであれば、現物不動産が有利といえるでしょう。

その理由は以下のポイントになります。

  • 融資からレバレッジをかけられる
  • 住宅への投資は景気に左右されにくい
  • 運用次第で大きく稼げる
  • 減税できる

それでは、詳細をみていきましょう。

融資からレバレッジをかけられる

収入の安定しているサラリーマンの方であれば融資を得やすいため、レバレッジをかけることができる点が有利となります。

レバレッジとは、少額の資金で大きな資産を動かせる仕組みのことです


たとえ自己資金が少なくても、融資によって一括で大きな金額を投資できます。
それにより、低利回りでも資産形成に十分なリターンを期待できることが、現物投資の強みです。

住宅への投資は景気に左右されにくい

リートの有名銘柄では、主にオフィス商業施設が対象になっており、住宅への投資はやりにくくなっています。

証券コード投資法人運用資産用途別取得額比率
​​8975 いちごオフィスリート投資法人事務所主体型事務所96.9% 商業施設3.1%
3492 タカラレーベン不動産投資法人複合型事務所36.8% 住居31.6% 商業施設17.1% ホテル6.2% その他施設8.3%
2971エスコンジャパンリート投資法人複合型商業施設55.2% その他施設44.8%
2989東海道リート投資法人複合型事務所12.4% 住居26% 物流施設21.9% その他施設39.7%
3470マリモ地方創生リート投資法人複合型事務所9.9% 住居43.7% 商業施設33.5% ホテル5.2% その他施設7.7%
参考:不動産投信情報ポータル


上記の表を見ても、どの銘柄も住居の割合は半分以下になっていることがわかると思います。

衣食住のなかの「住む」については需要がなくなることはなく、安定しています。
しかし、商業施設やホテルなどは、近年のコロナや不況などの影響を受ける可能性がある点で不利といえるでしょう。

リートは、短期間で大きく価格が暴落するケースもあります

運用次第で大きく稼げる

リートは投資しやすい反面、誰でも投資できるゆえに大きくは儲けられません。
一方の不動産投資は、立地や運用によってはリートの利回りを大きく超えて稼いでいくことが可能です。

また、不動産運用の利益がただ投資家に分配されるリートとは違って、複利効果を生み出せるのも現物不動産投資のメリットになります。
家賃収入を新しいマンション購入の頭金に回したり、リフォームをして物件価値を高めたりする「利息で利息を生み出しふくらませていく仕組み」が複利効果です。

リートは分配金が出るものがほとんどのため、複利効果がほぼありません
複利にするためには、税抜された分配金を再投資する必要があります


運用が長期に及ぶほど、複利の効果を大きく得られます。
20代・30代と若いうちなら老後まで30年近くの期間があるため、複利の効果は絶大です。

減税できる

不動産投資は、運用にかかった費用を経費に回すことができます。
マイナス分を本業の収益と合算すると、住民税や所得税などを減額することも可能です。

不動産投資にもデメリットはあります

もちろん現物不動産にもデメリットがあります。

  • 流動性が悪い(売買を素早く行うことができない)
  • 管理や修繕、入居者の選定などさまざまな手続きや作業が必要
  • 空室リスクがある

利回りがよくみえても、土地によっては家賃が安くなったり、入居者を集めにくくなったりする点には注意が必要です。

安易に始めず、事前にしっかり勉強するようにしてくださいね

まとめ

ここまで、現物不動産とREIT(リート)について解説しました。
要点をまとめると以下のようになります。

  • REITとは投資の対象に不動産を組み入れた投資信託である
  • REITは投資法人に不動産を運用してもらい、分配金や売却益を得る仕組みである
  • 購入のしやすさ、運用の手間・コスト、扱っている物件、利回り、税金などに違いがある
  • 融資を得られるのであれば、現物不動産の方が複利を働かせて大きく稼げる可能性がある

投資になりますので、絶対はありません。
ニーズや現在の資産などと合わせて、自身にあった投資法を選んでくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です