「老後2000万円問題」

皆さんもきっと、ご存知のはずのこの言葉。

世の中の多くの人にショックを与え、メディアで連日取り上げられたのは記憶に新しいですよね。

そもそも老後2000万円問題って、なんで言われ始めたの?

本当に自分の今の生活で、老後2000万円で生きていけるのかな?

色々な疑問が湧き上がってきますよね。

かく言う私は、疑問というよりはむしろ、

「自分は老後の資金としてどれくらい準備すればいいんだろう?」

「今から本当に2000万円も貯められるのかな?」

なんて不安ばかりが募り、ずっと考えこんでしまう日も多くあります、、、

今回は、私のように老後に不安を感じている人はもちろん、

「老後2000万円の根拠が知りたいアナタ」や「老後資金準備の対策を考えているアナタ」にも、

是非、読んで、試して、考えていただきたい内容となっています!

自分の老後について、一度しっかりと考えてみませんか?

そもそも「老後2000万円問題」って?

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/18650.html

「老後2000万円問題」というワードは聞いたことがあるけど、

実際にその「2000万円の根拠は何なのか」分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この「老後2000万円問題」とは、金融庁の「市場ワーキング・グループ」が発表した

老後20~30 年間で約1300 万円~2000 万円が不足する

という試算が発端となっています。

「年金だけで暮らす無職の夫婦1世帯では、約5.5万円/月が足りなくなるから、

定年退職後の30年間では合計約1980万円足りないということになりますよ」という計算です。

2000万円も足りなくなる、なんて言われてしまうと金額が大きすぎて

どれくらいなのか、実感を持ちにくいですよね。

ここからは、実際に、

本当に老後2000万円が必要なのか?ということを考えていきましょう!

老後2000万円って現実的?

まず、収入面から考えていきます。

令和5年、厚生労働省は令和5年1月、「令和5年度の年金額改定」の中で発表した年金受給額は、

夫婦2人あたり、

約22万4482円/月

です。

その収入に対して、生命保険文化センターが発表した最新の「生活保障に関する調査」では、

夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考えられている生活費をみると、

  • 最低日常生活費は、平均23.2 万円/月
  • ゆとりある老後生活費 平均 37.9 万円/月

となっています。

あれ?足りないの約1万円/月だけだから2000万円必要ないんじゃない?

と思ったそこのあなた!

よく見て下さい。この金額は「最低」日常生活費の平均額です。

今、あなたはどんな生活をしているでしょうか?

時には旅行に行き、おいしいものを食べ、休日を楽しんではいませんか?

「今は忙しくて、時間がないからそんなことしている暇はないよ!」

という方も、老後は退職し、時間がある生活が待っています。

そんな時に、きっと、

おいしい食事を楽しみたい!!

時間があるなら、趣味にもお金をかけられたらいいな

と思いませんか?

同調査で、「ゆとりある老後生活」を送るために必要な生活費は、

平均 37.9 万円/月

と発表されています。

つまり、老後に楽しくゆとりのある生活を送ろうと思うと、

約15万円/月も足りない計算になるのです。

特に、現在年収が500万円以上ある高収入サラリーマンに含まれる方は要注意です。

老後破綻する人の特徴の1つに、「会社員時代に高収入である」人が含まれることがあるのです。

高収入を得ている会社員は、いわゆる「良い生活」を送っている人が大半です。

老後、収入が減るのに合わせて、生活レベルを下げることができずに、お金を今の感覚で使ってしまい、

老後破綻に陥ってしまう、、、なんてことになりかねません。

え。じゃあ、どうすればいいの?本当に老後生きていけるの?

と不安に感じるかたも多いはず。

そこで、ここからは実際に、

どのくらいの資金が老後本当に必要なのか、計算してみましょう!

老後に必要な資金を計算してみよう!

まず、下の6項目をざっくり設定します。

1.老後の生活年数
2.老後に必要な生活資金(例:35万円)
3.想定される公的年金月額(例:22万円)
4.退職金(例:2000万円)
5.貯金(例:500万円)
6.遺産や投資保険(例:0円)

今回は、老後30年を想定して計算していきます。

計算式は以下になります。

計算式

■支出

{(①老後の生活年数)×12か月×(②老後に必要な生活資金)}

■収入

{(④退職金)+(⑤貯金)+(③想定される公的年金月額)×12か月×(①老後の生活年数)}

【支出】―【収入】=【老後に必要となるお金】

今回、私が例で設定した金額を当てはめてると、、、

計算方法(例)

■支出

30年×12か月×35万円=1億2600万円

■収入

2000万円+500万円+12か月×30年×22万円=1億420万円

1億2600万円―1億420万円=2180万円

つまり、500万円貯金をして、2000万円の退職金をもらっていたとしても、

老後は

2180万円も足りない

ことになります。

2000万円でも足りないじゃん!!

今後どうやって生活していけばいいのかな

とますます不安になってきますよね。

つまり、老後の日々を安心して生活するためには、

今からしっかりとお金の準備をすることが必要不可欠なのです。

さて、それにはどういう準備が必要なのでしょうか?

老後に備えて必要な準備とは?

老後資金を準備するにあたって、

まず手っ取り早く始められるのは「預金」として貯金することですよね。

ただ、残念ながら「預金」として置いておくはあまりお勧めではありません

労働政策研究・研修機構が発表している「ユースフル労働統計2022」では、

大学卒の一般的な会社員の生涯年収は、

約2億8千万円

です。(※退職金などは含めない)

生きていく上で必要な生活費や娯楽費などを考えると、

2000万円を貯めるのは「預金」でそのまま置いておくだけでは非常に難しいことが分かります。

そのうえ、インフレによって、

お金の価値が下がっているため、お金を「預金」として置いておくだけでは、

お金の価値は目減りしていってしまします。

だからこそ、今から、お金を育てていくこと、

資産形成

が大切になってくるのです!

ただ、資産形成といっても、

投資信託・株式・保険などたくさんの種類があって困りますよね。

資産形成の主なものをまとめてみました。

・外貨預金
・債券投資
・株式投資
・投資信託
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・貯蓄型保険
・不動産投資
・FX(外国為替証拠金取引)

この中で、資産形成をまだやったことのない方には、

①少額から可能、②手続きも簡単、③運用をプロに任せられる、

「投資信託」

もしくは、税制上優遇が受けられる

「iDeCo」

をおススメしています!

とはいえ、皆さんそれぞれ、自分の考えや事情は違うもの。

まずは、自分のライフスタイルに合ったものから始めてみて、

徐々に様々な資産形成にチャレンジしていくことをおススメします!

例えば、私は「面倒くさがり」かつ「コツコツ派」の人間なので、

毎月一定額を投資信託に自動で振り替えてくれる「投信積立」を利用しています!

「投信積立」であれば、

最初に手続きをするだけで簡単に毎月投資信託を購入することができるので、

私みたいな面倒くさがりの人にはとってもおススメです!!笑

「これからの自分はどのくらい老後の資金準備が必要かな?」

「今の自分に合う資産形成は何かな?」

と一度しっかり考えて、安心して老後の人生を迎えられるように準備してみませんか?

まとめ

今回は、「老後2000万円問題」をテーマに、

自分が老後に必要なお金はどれくらいなのか?について一緒に考えてきました。

①老後の「支出」を考える
 (①老後の生活年数)×12か月×(②老後に必要な生活資金)
②老後の「収入」を考える
 (④退職金)+(⑤貯金)+(③想定される公的年金月額)×12か月×(①老後の生活年数)
③「支出」から「収入」を引いてみる
 【支出】―【収入】=【老後に必要となるお金】

老後に必要となるお金

といった流れで計算できるので、

また自分で「どうだったかな?」と思った時には、参考に見て実際に計算して見て下さい!

そして、今回実際に計算してみて、

「うわあ、全然足りないじゃん、、、」と焦ってきた方も多いと思います。

今からでも全然遅くはありません!

ぜひ老後資産としての資産形成を始めてみませんか?

皆さんが老後を幸せに楽しく過ごせることを心から祈っています。

一緒に頑張っていきましょうね!

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