最近、賃貸を探している方は「フリーレント」という言葉をよく目にするかもしれません。
これは家賃が一定期間無料になるという物件のことを指します。
賃貸を借りる人にとってはメリットしかないように見えますが、
大家さん側にもメリットはあるのでしょうか?
今回は、フリーレントのメリットとデメリットを中心に情報をまとめました。
この記事でわかること
- フリーレントとはどんな物件なのか
- フリーレント物件はなぜ普及されているのか
- フリーレントのメリット・デメリット
- フリーレントの探し方やベストなタイミング
フリーレントとはどんな物件?
フリーレントはその名の通り、「free(無料)+ rent(家賃)」で、
入居してから一定期間は家賃が無料になる仕組みです。
無料になる期間は物件によってまちまちで、基本的に1~3ヶ月が平均のようです。
場合によっては半年も家賃が無料になる物件があることも!
最近はその数も増え、多くの賃貸物件サイトで
フリーレントがある物件で条件をかけて検索することができます。
単純に家賃を払う必要がなくなるので、お財布に優しいですよね!
借りる人にとっては非常にありがたい制度になっています。
なぜフリーレント物件が普及されている?
このフリーレントですが、一見すると借りる人だけが得をしていて、
大家さん側は損をしているように見えます。
実は大家さんの方にもフリーレントを設ける理由があって、
空室を減らせるというメリットがあるのです!
不動産を収入源にする人が1番困るのが、入居者が現われず家賃収入が入らないこと。
それを解消するための1つの策がフリーレントなのです。
同じ条件の物件があったとして、フリーレントがあるものとないものでは、
ほとんどの人はフリーレントつきを選ぶと思います。
ちなみにフリーレント物件は事故物件が多いという噂があるようです。
しかしそのようなデータはないので、ただの噂と考えて大丈夫でしょう。
大家さん側にもしっかりメリットがあるんだね
費用面での恩恵が大きい!フリーレントのメリット
ここからはフリーレントを利用するメリットを見ていきましょう!
1.初期費用を抑えることができる
フリーレントを利用することで、家賃がかからなくなります。
特に恩恵を受けるのが引っ越しのとき!
普通ですと引っ越し自体の費用に加えて、敷金、礼金、仲介手数料、
そして前払い家賃がかかります。
ほとんどの賃貸は前払いなので、出費がかさんでしまうことになるでしょう。
正直な所、引っ越しの負担はできるだけ抑えたいですよね。
ですが、フリーレントを利用すれば家賃の分がなくなるため、
初期費用を抑えることができます。
新しい生活ではお金がかかることが多いので、非常に嬉しい制度になっています。
2.二重家賃の発生を回避できる
初期費用の話と少しかぶってしまいますが、
引っ越しする際に二重家賃を防げるのも大きなメリットです。
二重家賃は現在住んでいる住居の契約が終わる前に、
新居の方が入居可能になることで発生します。
引っ越しのタイミングを上手く調整できないと起こってしまいますね。
一応、解約予告期間を確認しておくなどの工夫をすれば、
二重家賃を回避できますが少し面倒…
フリーレントだと入居からしばらくは家賃が掛からないので、
簡単に二重家賃を回避できます。
ここに注意!フリーレントの意外なデメリット
続いてフリーレントのデメリットも確認しましょう!
デメリットも把握しておくことで、自分にフリーレントが
合っているのかが判断しやすくなります。
1.途中で解約すると違約金がかかる
フリーレント物件を利用する場合は、
契約期間が決まっていることが多いです。
そのため、期間内に解約をすると違約金が発生する恐れがあります。
契約期間が設定されている理由ですが、フリーレント期間中に
解約することを避けるためというのが1つにあります。
家賃がタダの時に離れてしまっては、大家さん側は家賃をもらえず
損してしまうことになりますからね。
この契約期間の相場は大体1~2年が一般的です。
フリーレント物件を契約する際は、契約書の内容をきちんと確認することも重要です。
2.家賃が割高になる可能性がある
フリーレント物件では家賃が相場より割高になっているケースがあります。
大家さん側からしたら、フリーレント期間の分の収入を取り戻すため、
というのが理由としては大きいと考えられます。
もし、長期間その住居で生活するのであれば、返って損をしてしまう可能性も…!
目先の「無料」という言葉に誘惑されないように、
自分がどんな物件を求めているのかを整理することをおすすめします。
フリーレント物件はどうやって探す?
フリーレント物件の探し方ですが、賃貸物件サイトで検索をかけて
探すのが1番簡単かと思います。
他にも不動産会社に行ってフリーレント物件を尋ねるのも方法としてあります。
また、フリーレント物件を探すタイミングも重要です。
ひとまず、1~3月が繁忙期を避けると覚えておくと良いでしょう。
この時期は進学、就職、転勤などが集中していて、物件が狙いにくいからです。
それと、フリーレントがついてない物件に
交渉してフリーレントをつけてもらうことも可能です。
家賃や敷金・礼金を下げるよりも、フリーレントをつける方が
ハードルとしては低くなります。
必ずフリーレントをつけられる訳ではありませんが、一度相談してみる価値は十分にあります。
まとめ
今回はフリーレントについてのメリット・デメリットを中心にまとめました!
この記事のまとめ
- フリーレントは一定期間家賃が無料になる
- フリーレントを利用すると、初期費用を抑えたり、二重家賃の発生を避けられる
- 一方で、契約期間や家賃については注意
- フリーレント物件はネットや不動産会社で探せる。交渉次第でフリーレントをつけられる場合もある
フリーレント物件を利用するか悩んでいる方は、長期で生活するのかなど、
自身の状況をしっかり整理することをおすすめします。
この記事を書いた人
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・保健・医療の大学院を卒業
・金融、資産形成について勉強中
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