投資に興味のある方であれば「マーケットピーク」という名前を最近耳にしたことがあるかもしれません。
仮想通貨に関する事件なのですが、一体どのような内容で逮捕者が出たのでしょうか?

本記事では、マーケットピークの事件概要やネットでの声をまとめてみました。
投資詐欺に騙されないよう、詳細をしっかり確認しておくことをおすすめします。

マーケットピーク(仮想通貨)の事件概要

2023年5月、仮想通貨について以下のようなニュースが報道されました

暗号資産(仮想通貨)への投資を不正に勧誘したとして、大阪府警は24日、特定商取引法違反(書面不交付、不実告知)の疑いで東京都港区芝浦1丁目、無職坂本昂洋容疑者(33)ら男女9人を逮捕した。坂本容疑者をトップとして2021年8月~今年3月、人に紹介すれば報酬が得られるとうたうマルチ商法の手法で2515人と契約し、約7億7500万円を不正に集めたとみている。

あなたの静岡新聞 5月29日


内容を簡単にまとめると

「ピーク」と呼ばれる暗号資産への投資を勧誘する際、

①法廷で定められた契約書面などを交付しなかった
②契約の解除(クーリングオフ)はできないと虚偽の説明をした


上記の2つの疑いで関係者が逮捕されました。

ちなみにピークとは、マーケットピークという会社が独自に発行している暗号資産(仮想通貨)のことです。

まず10,000ドル(約140万円)を渡すと、仮想通貨ピークを12,000ドル分(約168万円)受け取れます。※1$=140円で計算
もちろんピークの価値が上がったら、その分が儲けになります。
加えてマーケットピークは、紹介した人が契約するごとに報酬が入る、ネットワークビジネス(マルチ商法)の形態もとっていたのです。

ネットワークビジネス自体は、法律で認められている合法のビジネスです。
しかしマーケットピークは、きちんとした書面による契約を交わさず、しかも解約させないよう嘘をついたことが違法と判断されました。

「大金を支払った被害者が周りの人を勧誘して、さらに被害者を増やしていく」という悪循環により、被害が拡大していきました。
お金を持っていない場合、その場で100万円以上の借金を作らされた方もいたようです。

ここで「ポンジスキーム」と呼ばれる投資詐欺の手法を知っておきましょう

ポンジスキーム

集めた出資金の一部を顧客に返金し、実際に運用がうまくいっているように信じ込ませる手法

本件も10,000ドルの出資に対し、2000ドル上乗せした12,000ドル分の仮想通貨を分配しています。
いきなり数十万円分ももらえると「本当にこの投資は儲るんだ!」とつい信頼してしまいますよね。

もちろんお金が増えるのは最初だけで、しばらくすると配当は支払われなくなります。

そもそもマーケットピークって何?

マーケットピークの会社概要は、以下のとおりです。

  • 会社名:MarketPeak(マーケットピーク)
  • 代表:Sergej Heck(セルゲイ ヘック)
  • 設立:2017年12月(2021年9月に日本上陸)
  • 所在地:UAE・ドバイ

ブロックチェーンや金融の普及を目的とした会社のようです。
ホームページもありますが、実際に何をしているのかよく分からない会社ではあります。

海外のサイトをチェックすると、CEOのセルゲイヘック氏は、過去にホンジスキームを行っていたとの記載も見つかりました。

暗号資産の取り引きを行っているにもかかわらず、金融庁への登録がされていません
また、日本法人も設立されていない点から、怪しさ満載です

マーケットピークと同様、仮想通貨を用いた違法マルチ(ポンジスキーム)としては
「ジュビリーエース」「マイニングエクスプレス」「ビットクラブ」
などが、記憶に新しいところです。

マーケットピーク(仮想通貨)Twitterの反応

Twitterを覗くと、被害者の悲痛な声が聞かれます。

マンションに閉じ込められ、数時間にも及ぶ強引な勧誘が行われていたともいわれています。

返金の請求にも応じていないようです。

最近はSNSを通じて、若い方が投資詐欺のターゲットにされています。

「簡単に儲かる話はない」
これを肝に銘じておくしかありませんね。

もちろん仮想通貨自体に何か問題があるわけではありません。
しかし、マーケットピークのような得体の知れない取引所で暗号資産を購入すると、そのままお金を引き出せなくなる恐れがあります。

仮想通貨の売買を行う際は、国から認可を得た取引所を利用しましょう

まとめ

仮想通貨への投資を違法に勧誘した疑いで、マーケットピークの関係者が逮捕されました。

本事件からいえるのは「儲け話には、必ず罠がある」ということです。
また、投資はあくまでも余剰金でやるものであり、借金してまでやるものではないことは、必ず肝に銘じておきましょう。
リスクの低い投資で資産形成を行いたい方は、ぜひ他のページもご参照ください。

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