突然ですが、「靴磨きの少年」という理論をご存じでしょうか?

これは株式市場に関する、ある話から生まれたものになります。

話の元ネタは90年以上前のではありますが、現代でも通じる教訓となっているんです!

そこで今回は「靴磨きの少年理論」について解説していきます。
株の話だけではなく他の分野にも通じる理論だと思うので、
ぜひ最後まで読んで頂けたらと思います!

この記事でわかること

  • 靴磨きの少年理論とは何なのか?
  • 靴磨きの少年理論の具体的な事例について
  • 現代の「靴磨きの少年」は誰になるのか?

靴磨きの少年理論とは?元ネタは?

靴磨きの少年理論を簡単に説明すると、

株価がピークにあり、もうすぐ暴落する可能性がある

という兆候を示す話になります。

この話はある人物が元になっていると言われています。
その人物はジョセフ・P・ケネディ氏。

ケネディという名前で想像がつく人もいるかもしれませんが、
アメリカ大統領のジョン・F・ケネディ氏の父親にあたります。

ケネディ大統領といえば、伝記にもなっている有名な方ですね。
伝記を読んでなくても、名前は知っているという方もいるのではと思います。

ジョセフ氏はハーバード大学に卒業後、株式投資で莫大な資産を形成しました。
その後は自身も政界にも進出しています。

ケネディ大統領を含め、息子達が政界で活躍する下地を作った人物になりますね。

「靴磨きの少年」の話は、ジョセフ・P・ケネディ氏が金融業界にいたときの話になります。

ジョセフ氏が、ウォール街で少年に靴を磨いてもらっていたときのこと。
少年がジョセフ氏に、「〇〇という株が儲かるよ!」と話したのです。

投資知識がない子どもがなぜそのようなことを知っているか、疑問に思いますよね。
この話を聞いたジョセフ氏は、市場の流行に終わりが来ると感じ、保有していた株式を全て売却しました。

予感は見事に的中し、すぐに米国株は大暴落してしまいます。
この大暴落は1929年の世界恐慌の引き金である、「暗黒の木曜日」だったのです!

ジョセフ氏は靴磨きの少年の話から難を逃れることができた、という話でした。

靴磨きの少年のひと言が資産を失う危機を回避するきっかけになったんだ…

この話が実話か作り話かは明らかになっていません。

一説では、ジョセフ氏は内部からのリークで暴落の時期を知ったとされています。
しかし違法スレスレのやり方だったそう。

それをごまかすために 靴磨きの少年から知ったという話を作ったのではないか、とも噂されています。

靴磨きの少年理論で暴落のタイミングがわかる!

靴磨きの少年の話は何が言いたかったのかをまとめていきます。

先ほどの話にもあった通り、「靴磨きの少年」は投資知識について何も知らない素人です。

つまり、投資に精通していない素人や初心者が「この株は儲かる!」と
話していたら株価のピークはきているということになります。

その後はもう下がることしかない、ということですね。

このような話は株だけではなく、他の分野にも当てはまります。

一時期、タピオカが爆発的な人気がありましたよね。
様々なメディアでタピオカ店が紹介され、新しいタピオカ専門店が出店されました。

しかし、その後はかつての人気はなくなり、新しく出店したお店の多くは閉店の道を辿りました。

これを買えば儲かる、という美味しい話があったら気になってしまいます。

ただ現実ではそううまくはいかず、返って高値掴みしてしまう可能性が高いです。

投資知識がない人達がこぞって「〇〇を買った方が良い」という話があったら、冷静に考える必要があります

靴磨きの少年理論が現実になった事例を紹介

元ネタになった世界恐慌の他にも、靴磨きの少年理論が起こった事例がいくつかあります。

仮想通貨バブルによるビットコインの大暴落

最近の話題で言うと、2017年11月から2018年1月に起こった
ビットコインのバブルとその崩壊がわかりやすいと思います。

2017年9月以降から、ビットコインは バブル状態になりました。

様々な要因でバブルが起こったのですが、その一因にあるのが、
メディアなどで仮想通貨の将来性や有用性が伝えられたことです。

それまでビットコインを含め仮想通貨の認知度は低く、
危険なものという認識が多いときでした。

しかし法改正などで安心して扱えるような基盤が整えられ、一気に浸透していきました。

さらにビットコインの分裂で得をしたという情報も合わさって、
ビットコインを買えば儲かる」という話が広まるように!

まさに靴磨きの少年理論のようですよね。

その後、12月までバブルは膨らみ、ビットコインは初めて230万円を超えました

しかしバブルはすぐに崩壊してしまい、2018年に入ると一気に暴落。

12月には35万円まで下がってしまったのです。

本当に靴磨きの少年理論と同じ結末になってる!

おそらくビットコインブームに乗っかって購入した人のほとんどは、
損をしてしまったのではないかと思われます。

作り話かのように見える靴磨きの少年理論ですが、ただのネタ話ではないということですね。

投資信託も危険信号

同様に投資信託も資産形成の選択肢としては危なくなるかもしれません。

政府は新NISAの設立などで、より多くの人達に資産形成をしてほしいと考えています。

その結果、投資信託による資産形成が大きなブームとなっています。

しかし靴磨きの少年理論の当てはめると、このブームのせいで高値掴みする可能性が高いです。

特にこちらの銘柄には注意が必要になります。

注意が必要な銘柄

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

米国株式などは過剰に信頼されている傾向があります。

これも買えば儲かるという考えが広まっているためだと考えられます。

しかし、先日起こったシリコンバレー銀行の破綻による米国株式の急落などが
あったように、必ず利益を得る訳ではありません。


今から投資信託を始めて利益を得ようと考えている人は、人気がたかいと噂されている銘柄は
損をする可能性が高いと思った方が良いでしょう。

現代の「靴磨きの少年」は誰になる?

元ネタの話では株価の暴落の予兆を話していたのは「靴磨きの少年」でした。

それでは現代では誰が「靴磨きの少年」に該当するのでしょうか?

「靴磨きの少年」は投資知識のない人物を指します。

つまり現代に置き換えると、主婦フリーター高齢者などが該当しますね。

もちろん、その中でも熱心に勉強されている人はいます。

しかし身近な投資の知識のない方が、株や仮想通貨について熱心に勧めていたら疑う必要があります。

また、最近ではSNSが発達し、インフルエンサーと呼ばれる方が多数います。


投資と関係のないインフルエンサーが「〇〇という商品が良い」と言っていたら同じように注意が必要になります。

同じように投資知識がないYouTuberも要注意ですね!

投資のプロじゃない人には注意が必要!!

まとめ:今流行の投資方法は高値掴みになるのでやめるべき!

今回のまとめです。

今回の記事のまとめ

  • 「靴磨きの少年理論」とは、投資知識のない人が株の話をしていたら危険というサイン
  • 過去にもいくつか「靴磨きの少年理論」に当てはまる事例がある
  • 流行っている仮想通貨や投資信託には注意が必要!
  • 現代の「靴磨きの少年」は主婦、フリーター、インフルエンサーなど
  • 誰もがやっている投資方法は大きく儲からない

仮想通貨や投資信託など、今注目されている方法は多くの人が話題に乗って取り組んでいます。

しかし、まだ参入していない方がこれから始めるのは、非常に厳しいです。

また、今後もSNSやテレビなどのメディアで新しい資産形成方法が紹介されていくでしょう。

このような儲け話は私たちではなく、他の誰かにだけ利益を得ているかもしれません。

今始めようとする資産形成が一般の人の間で異常に加熱してないかを冷静に分析していきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です