株式投資をはじめよう!
と思ったら、
最初にすべきことがありますよね…
そうです、証券口座の開設です!
株式投資でどんな銘柄に投資しようかなと考えても、証券口座がないと始められません。
証券口座なんてどこも一緒でしょ。
と、適当に選ぶと
資産形成、失敗します!!
証券口座のおすすめランキングばかり見ても、
同じような証券会社ばかりが並んでいますよね・・・
果たしてその証券口座があなたに最適なのでしょうか?
これから資産形成をしていきたい方にとって、
最適な証券口座の選び方を
数カ所で、実際に証券口座を作ってみた私が徹底解説します。
もうこれで資産形成のための証券口座選びに失敗しません!!
証券口座について
まず、証券口座とは、
証券会社で株式や投資信託などの金融商品を買う時に必要となる口座のことです。
「証券総合取引口座」とも呼ばれることもあります。
銀行口座と証券口座の違いは?
身近な「銀行口座」は、
主に生活のために、銀行にお金を預けたり、給料や年金を受取ったり、生活費や公共料金を支払ったり、ローンを組んだりすることができます。
一方で、「証券口座」は、
株式・債券・投資信託、FX、先物取引などの金融商品の取引ができ、主に資産を運用・管理するために使われます。銀行でも一部の債券や投資信託を購入することができますが、株式投資は銀行ではできませんので、株式投資などの金融商品取引をしたい場合は、証券会社で「証券口座」を開設する必要があります。
証券会社の種類
証券会社は、大きく分けると「店舗証券」と「ネット証券」の2つがあります。
店舗証券
店舗型は営業マンや窓口で取引ができる証券会社です。
「店頭窓口で相談に乗ってもらえること」が一番のメリットです。
しかし、デメリットは、
- 手数料が高い
- 時間的な制約がある
- 営業マン・窓口サイドの都合のいい商品が売られる傾向があること
と、たくさんあります。
ネット証券
インターネットを通じて株取引をするタイプの証券会社です。
店舗証券とは反対に、基本的にはネットで完結させるため、
「自分ですべてしなくてはならないこと」
がデメリットです。
窓口などの人件費がかかっていない分、
手数料が安いことが最大のメリット
です。
また、パソコンやスマートフォンを使っていつでもどこでも株の売買注文を出すこともできますし、
店舗型のように勧められて不要な商品を買うリスクがないことも良い点です。
各証券会社の違いと比較ポイント
「証券会社」で検索すると、たくさんの証券会社がでてきますよね。
各証券会社にはそれぞれ特徴があります。
細々としたところまで違いは色々ありますが、
主な違いと口座選びで比較するポイントかどうかについて重要度も合わせて説明します。
① 手数料 重要度:★★★★★
まず、最初にお伝えします。
証券口座選びにおいて、手数料は最も重要視すべき項目です。
証券会社では、取引ごとに手数料が発生し、証券会社や取引の種類によって異なりますが、売買代金の一定割合(0.1%〜0.5%程度)が手数料として引かれることが一般的でした。
最近では、取引する金額によりますが、ネット証券では手数料無料で取引できます。
手数料が高い証券口座で取引をすると…
まず、投資収益が下がります。
投資は、手数料を支払うことなく利益を上げることが理想的です!
株式投資において、株価は上がり下がりしますが、手数料は必ずマイナスです。
手数料が高い場合、投資収益が下がり、投資成績が低下してしまうため、手数料を重視することは投資収益を上げることにつながるのです。
そして、長期投資において、手数料が高いことは致命的です。
長期、10年以上の期間で運用する場合、手数料のマイナスは蓄積していきます。
たかが1取引300円だったとしても、長期で積立投資をした場合複利の効果も働くため、
300円以上のマイナスになり、投資収益に影響します。
手数料が低い証券口座を選択することは、長期的な運用によるリターンを最大化することにつながります!
② 取扱商品 重要度:★☆☆☆☆
証券会社が取り扱っている商品の種類は違います。
- 株式・投資信託
- 個別株など、海外のものは特に取引できる銘柄数に違いがあります。
- SBIの投資信託の商品は楽天証券で購入できないなどの制限があります。
- 債権
- 外貨建社債や外国債は特に取り扱いに違いがあります。
- 先物・オプション
- 先物取引の取扱銘柄や取引ルールは証券会社ごとに違いがあるため、予め確認しておきましょう。
口座開設する前に、自分が購入したい商品を扱っているか確かめる必要があります。
どのような投資スタイルを取るかによって、取扱商品は重要になりますが、
資産形成をしていきたい方にとって、さほど重要視すべき項目ではないでしょう。
なぜなら、
資産形成に向いている低コストインデックスファンドは基本的にどの証券会社も取り扱っている
からです。
③ 経営の安全性・信頼性 重要度:★☆☆☆☆
証券会社が経営難に陥り破綻する可能性はゼロではありません。
しかしながら、以下のような記載があります。
Q. SBI証券が破綻したら総合口座の資産はどうなりますか?(分別管理・投資者保護基金)
A. お客さまにお預けいただいておりますご資産(有価証券やお金)は、当社が保有する資産(有価証券やお金)と、金融商品取引法に基づき、明確に分けて管理しております(分別管理)。したがって、万が一、当社が破綻したとしましても、お客さまからお預りしているご資産は確実に返還されます。
出典:SBI証券が破綻したら総合口座の資産はどうなりますか?(分別管理・投資者保護基金) : SBI証券 (sbisec.co.jp)
証券会社が潰れたとしても、証券会社に預けている資産は全額返還されます。
金融商品取引法の第四十三条の二(分別管理)により、
「顧客から預かっている資産と、証券会社自身が持っている資産は区別して管理しなければいけない」
と定められており、預けている資産の安全は法律で保証されています。
そのため、ある程度、認知度の高い証券会社であれば、それほど重要視するポイントではないといえます。
④ 情報の充実度やツール・使い易さ 重要度:★★★☆☆
証券口座を選ぶ際に、情報の充実度やツール・使い易さはある程度、事前に確認しておくと良い点です。
◎情報の充実度
証券会社は、各種投資商品の情報提供に力を入れており、口座開設後に利用できる市況情報やニュース、レポートなど、投資判断の材料となる情報を提供しています。
また、スクリーニングツール、株価チャート、自動売買ツール、投資シミュレーションツールなど、利用できるツールは多岐にわたります。
情報の充実度が高い口座は、投資に関する情報を得てアップデートしていくために役立ちます。
◎使いやすさ
ネット証券では、証券口座の操作を証券口座のサイトで行います。
長期で積立投資する場合は、売買を毎日するわけではないので画面を頻繁に操作しなくてもよいのですが、アプリやサイトがあまりにも使いづらいと感じる場合は、口座選定のポイントとして加えた方が良いかもしれません。
使いづらいことが理由で、株式投資を口座開設のみで諦めてしまったり、将来状況が変わって、入出金や銘柄を変えるなど操作する必要が生じたときに困る可能性もあります。
口座を開設しても、運用していかないと、資産形成はできません。
情報の充実度やツール・使い易さについて総合的に判断し、自分に合った証券口座を選ぶことで、よりスムーズな投資生活を送ることができます。
⑤ クレジットカードで積立 重要度:★★★★☆
毎月の積立をクレジットカードでできる証券会社があります。
クレジットカードで積立ができれば、毎月ポイントが還元され、お得です。
長期積立投資では、クレジットカードで積立できるかどうかも選ぶポイントになります。
クレカ積立のポイント還元率比較
マネックス証券 (マネックスカード) | SBI証券 (三井住友カード) | 楽天証券 (楽天カード) |
1.1% | 0.5% | 2022年8月買付分まで 1.0% 2022年9月買付分から 0.2%(代行手数料が年率0.4%未満のファンドの場合) 1.0%(代行手数料が年率0.4%以上のファンドの場合) |
また、他にも投資信託を保有していると、ポイント還元もしてくれます。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 |
一律:年率0.03% (一部対象外の銘柄あり) | 年率0.1% (保有金額1,000万未満) 年率0.2% (保有金額1,000万円以上) 低コストファンドは年率0.022~0.05% 銘柄による 例 eMAXIS Slimオールカントリー 0.042% | 2022.4より廃止 毎月付与なし |
ポイント還元は、楽天証券のように改定されること(改悪されること)が多いため、
長期で同じ条件が続くと思わない方が良いでしょう。
⑥ 銀行口座連携 重要度:★★★★☆
ネット証券はネット銀行を連携させることができます!
ネット銀行と連携させると、証券口座での手数料がさらに優遇されたり、ポイントが貯まったりと各種特典やサービスが受けられ、なにかとお得です。
資金管理の手間も減らせて便利です。
組み合わせの例:
・SBI証券 ⇔ 住信SBIネット銀行
・楽天証券 ⇔ 楽天銀行
・auカブコム証券⇔auじぶん銀行
ネット証券で証券口座を開設する場合は、ネット銀行も開設しておくと使い勝手がかなり良くなります。
どこを選ぶ?
証券口座を選ぶポイントとして6つの項目を紹介してきました。
資産形成をするための証券口座として、私がおすすめする選ぶ優先順位は、
- 手数料がかからない
- クレジットカードで積ができる
- ネット銀行を連携できる
- 使い辛くない
です。
今までは、楽天証券がポイントなどの還元率さサービス良く、サイトも使い易くておすすめでしたが、
最近は、改悪が続いています。
それに比べるとSBI証券は常に業界No.1の手数料の安さを目指しており、
今後も、最安値をキープしていく様子がみられるためおすすめです。
証券口座選びで、一番重要なことは
手数料が安いネット証券を選ぶことです。
また、
一時的にWebサイトにアクセスできないトラブルなども考えられますので、リスク分散のためにも、
証券口座を複数持っておく方が良いでしょう。
まとめ
各証券会社の違いと比較ポイント
手数料 重要度:★★★★★
取扱商品 重要度:★☆☆☆☆
経営の安全性・信頼性 重要度:★☆☆☆☆
情報の充実度やツール・使い易さ 重要度:★★★☆☆
クレジットカードで積立 重要度:★★★★☆
銀行口座連携 重要度:★★★★☆
株式投資をはじめるには、証券口座は必須です。
気になる証券口座をいくつか同時に開設しても良いと思います。
開設して、使い易いものや、条件がよくなったものを最終的にはメインの証券口座にするのが良いでしょう。
長期投資に合った証券口座を開設して、資産形成をはじめよう!!
この記事を書いた人
-
現役パラリーガル
都内大手国際法律事務所勤務
ファイナンシャルプランナー
投資歴10年以上
米国株/投資信託/積立NISA/iDeCo
最新の投稿
- 2023.04.08経済史【日本列島改造論】わかりやすく解説 貧しい日本の原因
- 2023.03.25経済史覇権国の移り変わり:アメリカ凋落時代に米国集中投資が愚策の極みである理由
- 2023.03.11経済ニュース米銀SVBシリコンバレー銀行が経営破綻 ヤバい!リーマンショック級の最悪の不況が再来する!
- 2023.03.10資産形成ハイパーインフレで借金はどうなる?借金したら得する理由!富裕層だけが知っている真実